スリランカはまだまだ発展途上国で、日本では考えられない詐欺もたくさんあります。
特に海外の人間は詐欺のターゲットにされやすいです。
今回は私が実際にスリランカの地で遭遇した詐欺師の手口と、詐欺とはまた違うんだけど要するにお金ちょうだい!に至るエピソードの一部始終を紹介をしたいと思います。
目次
スリランカで実際に体験した詐欺を3つ紹介
①ウミガメの産卵
私が海岸沿いを散歩していると、ご機嫌いっぱいのスリランカ人が近づいてきました。
私はせっかくの機会なので見てみたいと答えました。
…なんだこいつ…。
彼は陽気に歌を歌いながらウミガメがいる場所に案内してくれました。
確かにそれはとても綺麗な光景で、生命の神秘を感じられるものでした。おー! 私が声をあげると彼は言います。
…どんな流れだよ!!(笑) 私は笑いながら彼に飴玉を1つあげました。
と言ってくる。私は首を横に振りながら最後に手を振り彼に別れを告げたのでした。
- 観光地の案内はお金を取られる可能性がある!(でも飴玉でも乗り切れる)
②赤ちゃんへのミルク代
私が海岸沿いを散歩していると、いつもどおりご機嫌いっぱいのスリランカ人が近づいてきて私に聞きました。
彼は私の答えを聞くなり、
…………どうも彼の様子がおかしい。
目がだいぶ充血しているし、若干ふらついている。酒をかなり呑んでいるな・・
WWWW
私が爆笑していると彼も笑っていました。笑い終わると彼は再び言うのです。
彼はうなだれてしまいました。恐ろしいミルク代にされるところだった…さよならご機嫌なジャンキー。
日本より薬物やヘロインは蔓延している
③娘の薬代
都市コロンボに向かうために乗車したバスの中で流れる景色をぼーっと見ながら20分程経過したところ、停車したバス停付近に佇むビジネスマン風の男と目が合いました。
目が合うと同時に彼は走り出し、出発し始めているこのバスに飛び乗ってきたのです。息を荒げながら彼はすぐさま私の横に座りました。
するといきなり彼は興奮しはじめ、ズボンのポケットからメモ用紙を取り出し、早口で
と私にメモ用紙を見せてきました。…2と0が5つ並んでいるのが見えた。…2万ルピー(*ルピーとはスリランカの通貨です。100ルピーが日本円換算で大体80〜60円)高い!!!
彼は続けて言います。
…………すまないッ!!私の財布には今1300ルピーしかないッ!!
しかもその中の1000ルピーは私のものではなくあくまでお使い用!子ども達に渡す本へと姿を変えなければならないのだ!!
すまないッ!!ほんっとうにすまないッ!!
私は心の涙を流し、自分の財力の無さを呪った。そして彼に言ったのでした。
。。。。。。出してしまった…。必殺技を…。ボタン1つで出せるイージーモードでの必殺技ではない。完全にコマンドを入力しての必殺技!確実なる確信犯!卑劣なテクニック‼︎あとは当たるのを願う!当たれッ!!!必殺!!
え?…馬鹿な‼︎効いてない…だと…。彼はため息をつき、もう一度話し始めた。
だめだ…めちゃくちゃわかりやすい…。しかしすまない!私は力になれない!負けられないんだ!その時わたしはふと思い出したのです。彼がため息をしていたことに。…効いてる? 彼は少し呆れている?…もう一押しか?…やってみる。。。もう一つの必殺技。彼は最後の畳み掛けにきていた。
ここだッ!!必殺!!
完璧なタイミング!
私はプリーズの意味さえわからないのだという事を彼に叩き込めた‼︎確実に当たった‼︎ どうだ‼︎。
彼は、あー。と言った後大きなため息を吐きながら首を横に振り、席を離れ下車していった。
はっきり断りましょう!
あいつは詐欺師だった
申し訳ない事をしてしまったな。そんな事を考えていると、後ろの座席の男性に声をかけられた。
「君、シンハラ語できるの?」
「さっきの男は詐欺師だよ。ここら辺にいる外国人を狙って、いつもさっきの手口で話しかけてる。気をつけてね。」
あの男は詐欺師だったのか…。すごい演技上手かったな。私は何もなくて良かったと安心しながらも、彼の必死な演技に関心したのでありました。
スリランカではこんな人には要注意
①目が赤く充血している人物。
ドラッグや多量のアルコールを摂取しているので過度な会話は避けましょう。どこの国でも同じですが、理性を失っている場合が多く、まともな会話は期待できません。充血している人物が近づいて来たら遠ざかるくらいの意識でいましょう。
②陽気に話しかけてくる人物。
基本的にスリランカの人々はとてもフレンドリーですが、最初は警戒しておくのが間違いないでしょう。特に初対面で「ハーイ!フレンド!」と話しかけてくる人物は要注意です。警戒心強めでいきましょう。
日本人はカモられやすい!?
他国の人々に比べて日本人はやりやすいという話を以前、詐欺師や悪徳なトゥクトゥクドライバーから聞きました。
その理由は『日本人は強く断ってこないから。』だそうです。
NOとはっきり言おう!
もしも詐欺だ!と気付いたらNOとしっかり意思を伝えましょう。下手に話をすると長引きますし、断ることが難しくなります。身振り手振りで熱く訴えかけてきてもNO!の意思をはっきり持っておくことは大切です。
まとめ
スリランカで実際に体験した詐欺いかがでしたでしょうか。
まだまだ紹介したい事例はありますが、今回は特に移動中に起こる事を紹介しました。スリランカの詐欺というのは、『情に訴えかけてくる。』ものが多いのです。
あぁ、、可哀想に。。そういった類の心の隙間に入り込んでくる巧妙なやり口に打ち勝たなければなりません。
もちろん本物の物乞いの方もいらっしゃいますが、せっかくの旅費を詐欺師に奪われ、薬物代などに使われてはたまったものではありませんよね。今回の事例を見ていただき、詐欺や事件に合わないよう警戒しましょう!
少しだからいいだろう?なんて思われ、付け込まれないように詐欺に注意して楽しいスリランカ観光を送っていただきたいと思います。
なんてったってスリランカはとても素敵なところなのですから。
サッベーサッタバワントスキサッタ!